食堂計画
2016/01/08
自然栽培事務局のY理事が声を掛けてくれた。
「見ててください、来月にはその結果が少し垣間見られると思いますよ。そしてこの鳥たちを見てください。野鳥園のようになっているでしょ?鳥たちは知っているんですよ、体にいいのはどちらかね。」
視線を上げて目を疑った。慣行栽培の田んぼには鳥が1羽もいないのに対し、自然栽培の田んぼには1、2、…16羽の鳥がいた。
ヤゴやエビ、タニシやおたまじゃくし、等々多くの稲の天敵たちが田んぼの中で生活を営む。その天敵たちを狙って鳥がやってくる。いろんな生き物により淘汰され、その中で生き残った稲だけが実を結ぶ。
上気した顔で汗まみれの生徒たちがニコニコしながら、このお米を丼鉢いっぱいに頬張る光景が頭をよぎる。