食堂計画
2015/12/10
始めるからには、目で見て、耳で聞いて、掌と足の裏で感じなくては納得できない。
先日、岡山の自然栽培の田んぼにお邪魔してきた。
岡山県は倉敷。奇跡のりんごでお馴染みの木村秋則氏の自然栽培を継承し岡山でその活動に花を咲かせようとしている団体がある。岡山県木村式自然栽培実行委員会の人たちである。理事長のT氏とお会いしてきた。
「どうしてT理事長は自然栽培に興味を持たれたのですか?」
「狂牛病が世間を騒がせた時、同じ食を仕事にするものとして何かできないかと強く思ったんです。」
T理事長は中国地方でお寿司のチェーン店を展開される社長さんである。狂牛病の影響はほとんど無いに等しい。その中でT理事長はお客様のお口に入るものということでは同じと、食の安全を届けたい一心で自然栽培に全力投球する事を決心なさったという。
T理事長の田んぼを見せていただいた。
最初の戸惑いは隠せなかった。慣行栽培(所謂普通の農薬を使う方法)の田んぼ(写真左)が青々とその稲を生長させているのに対し、自然栽培の田んぼ(写真右)はスカスカでお世辞にもここから期待するようなお米が取れるとは思えなかった。