清風食堂のこだわり
Cafeteria Specialty

Ingredient Selection
食材選びについて

自然栽培と慣行栽培の違い

 自然栽培と慣行栽培の違いを表す最適の例がある。そこから実にいろいろなものが見えてくる。慣行栽培では雑草として扱われるタデとコナギという植物がある。この植物は穀物と栄養を取り合うため、穀物の成長を妨げる代表的な植物として除草されることが殆どである。しかし自然栽培はこのタデとコナギは除草してはいけないとする。理由は、除草することにより本来の穀物の成長に悪影響が出ることが証明されているからである。

なぜこのような全く反対のことが起こるのか。

 慣行栽培では化学肥料を使用されることが常識である。化学肥料は当然地表中心に散布される。地表に集中している栄養分を穀物とタデとコナギが取り合う構図である。当然タデとコナギを抜かなくては穀物に栄養が行き渡らないのは明白。以上の理由でタデとコナギは除草される。

 他方、自然栽培ではまず穀物とタデとコナギの根の長さに注目する。穀物の根の長さはタデ・コナギの根の長さよりはるかに長い。このことは地中で根の住み分けがしっかりできており、穀物は地中深くの栄養分を摂取し、タデとコナギは地表の栄養分を取る。よってタデ・コナギと穀物は根のレベルにおいて奪い合いはない。また加えてタデとコナギが重要な役割をしていることが分かった。それはタデとコナギの葉が地表を覆うことにより直射日光から土壌を守り、本来土壌にある豊富なミネラル分が蒸発するのを防いでいたのである。

一見不必要とされる雑草タデとコナギが実は穀物が成長するにあたり大切な役割を果たしているのである。

Portion & Price
ボリュームと価格

清風学園の食堂では自然栽培米を使い、味噌・オリーブオイルも自然栽培、玉ねぎ・人参は有機栽培を使用しております。手間暇かけて育てた作物は大量生産品と比べると価格は決して安くありませんが、今回、各生産者の方々のご協力と、給食サービス会社様のご協力により低価格でのご提供を実現致しました。育ち盛りの男子学生にしっかり栄養を付けて頂けるように、ボリューム面でも満足して頂けるメニュー構成と、ご飯・麺類は大盛もできます。