平成２８年６月１６日（木）高校二年生は外務省の職員を講師にお招きして「外務省高校講座」を開催しました。
　「外務省高校講座」とは、高校生の外交・国際問題に対する関心や理解を深めるとともに、進路選択の際の参考となるように、外務省の仕事に対する理解の促進を目的として、平成７年から外務省が取り組んでいる講座です。
　
　今回講師としてお話しくださった伊藤賢穂先生は、外務省勤務が３０年近いベテランの方で、チュニジア大使館、国際連合日本政府代表部、欧州連合日本政府代表部、モントリオール総領事館などの海外勤務の経験が豊富であり、現在は気候変動交渉を担当されておられます。
　講演では外務省の仕事の内容やしくみについて説明をいただきました。そして、海外勤務の体験について、また気候変動交渉のための国際会議においてどんな取り組みを行っているのかという具体的なエピソードを交えてお話しくださいました。そして、国際社会で活躍するためには多くの言語に精通することが大切であること、そのために英語に対する学習などを充実させていきましょうということ、また自分の苦手な課題から逃げずに苦手なものにどう向き合うのかということが、実社会に出た時に役に立っていくことなど、将来多方面に進んでいく多くの生徒たちに役に立つようなお話をいただきました。
　　　　　
　また講演の後、希望者を募って行われた伊藤先生との座談会では２３名の生徒が伊藤先生にさまざまな質問をさせていただきました。１７時から始めた座談会は質問が途切れずに１８時に無理矢理閉会をしました。そのあとも先生のお時間の許す限り質問を受け付けていただきましたが、生徒の長蛇の列ができ、結局１８時５０分までほぼ２時間生徒の質問にお答えくださいました。

　
　
　実社会の、また国際社会の最前線で活躍をされておられる方に「生」の声を聞かせていただくことは滅多に出来ない経験です。生徒諸君はそれぞれ、講演や質問の話の何かを忘れずに心に留め、自分の進路への指針に役立ててほしいと願っています。