私たち文芸部は、本を読むことが好きな人や、小説、エッセイなどの文章を書くことに興味を持っている人が集まる部です。詩(五行歌)を作ってお互いに批評し合ったり、みんなで一冊の本について語り合う読書会をしたりするなどの活動を行っています。
一冊でも多くの面白い本に出会うこと、本の面白さを汲みつくすことを目指して、さまざまな本を読んでいます。創作活動においては、自分たちが納得できる作品を文集に収めることを目標にしています。
・毎年9月の文化祭での文集(小説や詩を収録)の出版・販売
・第1回「ものつくり川柳」審査員特別賞・佳作優秀賞
・第12回「聞き書き甲子園」出場
・第14回「聞き書き甲子園」出場(2名、うち1名優秀作品賞受賞)
・第20回「聞き書き甲子園」出場(2名)
【これまでの読書会で取り上げた本】
米澤穂信 『折れた竜骨』 『インシテミル』
フィリップ・K・ディック 『流れよわが涙、と警官は言った』
太宰治 『斜陽』『富嶽百景』
京極夏彦 『姑獲鳥の夏』
小松和彦 『憑霊信仰論 妖怪研究への試み』
村上春樹 『スプートニクの恋人』
恩田陸 『蜜蜂と遠雷』
フランツ・カフカ 『変身』
村田沙耶香 『コンビニ人間』
週二日(木曜、土曜)の放課後を中心に、南校舎7階の読書・論文指導室で活動しています。
2年生 6名
文芸部のメイン活動は、五行歌や小説などの創作活動です。また、みんなで一冊の本について論評し合う読書会や、好きな本の魅力を互いに紹介し合うビブリオバトルなども行っています。活動日は週に2日となっていて、兼部も可能です。自由度が高く、それぞれのペースで明るく楽しく活動しています。
飯塚
私たちは言葉を通して世界や他者を知ります。私たちは言葉によって自らを表現します。言葉が生み出す豊かな世界に興味のある人間が、文芸部には集っています。
6月の読書会では、フィリップ・K・ディックの『流れよわが涙、と警官は言った』を素材にして、SF小説の特性や技法、ガジェットについて議論をしました。
現在は文化祭での文芸誌発行に向けて、小説や五行歌などの創作活動に全力で取り組んでいます。
9月の文化祭では、文芸誌の販売と並行して、ダーツを出し物にしました。訪れてくれた方々が予想以上に多く、文芸誌販売もダーツもたいへん盛況でした。
ご来場くださったみなさま、ありがとうございました。
特に文芸誌は、五行歌(『和み』)と小説(『珊瑚』)の2誌を発行しましたが、予想以上の売れ行きにそれぞれ2回の増刷を行い、最終的には2誌合わせて400部近くを販売することができました。
現在は、次回の読書会(課題図書は太宰治の『斜陽』)に向けて、部員それぞれが小説の読解と解釈に取り組んでいます。
2016年4月18日
『斜陽』の読書会が終わりました。1年生の新入部員も参加し、主人公の弟が遺書に残した言葉の解釈を巡って、数日にわたって頭を悩ませ、考えをぶつけ合いました。
2016年5月16日
現在は『姑獲鳥の夏』を手掛かりにしながら『憑霊信仰論』を読み進め、憑き物といった考え方や呪術がどうして生まれてきたのか、それらについての研究がどんな意味を持つのかなどについて考えています。また一部員の提案で初めてビブリオバトルを行い、各々の部員がオススメの本について熱弁を振るいました。
2017.4
卒業式で先輩を送り出し、新体制の下で文芸誌に向けた創作活動に取り組み始めています。
五行歌の作成・合評会や小説の草案作りなど、少しずつ作業を進めています。
◆ 平成29年5月9日 ◆
昨年に引き続いて、ビブリオバトルを開催しました。部員それぞれが大好きな本を持ち寄り、工夫を凝らしてその魅力をアピールしました。
また、結果投票で1位になった本を次回読書会の課題図書とすることになり、泡坂妻夫の『生者と死者』が選ばれました。
◆ 平成29年9月9日 ◆
9月の文化祭では、例年通り文芸誌を発行し、あわせてダーツを出し物にしました。
今年は作品が特に力作ぞろいで、小説を収めた『珊瑚』は本誌と別冊の2冊セットになりました。
多くの方に文芸誌を手に取ってもらうことができ、ダーツもたいへん盛況でした。
卒業生の先輩方も多数訪れてくれて、とても盛り上がった2日間でした。
◇◆ 平成30年1月9日 活動報告 ◇◆
昨年秋から新体制での活動が始まっています。
1年生の新入部員が入部し、活動規模が大きくなってきました。
昨年末には新体制初のビブリオバトルを開催しました。
また今年最初の活動では太宰治の『富嶽百景』を課題として読書会を行い、太宰が富士山に込めた意味について議論を交わしました。
***********
◇◆ 平成30年6月28日 活動報告 ◇◆
新学期になり、4人の1年生が新たに入部してくれました。
『豆の上で眠る』を題材にした読書会や、各々の部員が詠んだ五行歌の相互批評会など、活発に活動を行っています。
また、9月の文化祭での文芸誌刊行に向けて、小説をはじめとした創作活動にもそれぞれ勤しんでいます。
期末テストに向けた勉強との両立に四苦八苦しながらも頑張っていますので、どうぞご期待ください。
◇◆ 平成30年9月7日(金)・8日(土) 文化祭 ◇◆
9月7日・8日の文化祭では、例年通り文芸誌を発刊し、ダーツを出し物にしました。
小説を収めた『珊瑚』と五行歌を収めた『和み』の2冊を無事に発刊し、特に『珊瑚』は多くの方に手に取ってもらうことができました。
また今年はダーツを新調したこともあって、多くのお客様に遊んでもらうことができました。
3年生はこの文化祭で活動引退となります。
大きな達成感に充たされつつも、この一年の反省点をしっかりと踏まえて、文芸部はまた新たな年度の活動に入って行きます。
◇◆ 2021年02月15日 ◇◆
久しぶりの更新になりました。昨年度はコロナウィルスの影響で文化祭がなくなり、文芸誌発行の機会がなくなってしまいましたが、部員一同それにめげることなく、五行歌をはじめとした創作活動に勤しんでいます。また、昨年末からの読書会では村上春樹の『スプートニクの恋人』を題材にして、物語の構造やエピソードの意味などについて議論を深めました。
◇◆ 2021年09月15日 ◇◆
去る9月11日(土)に第50回文化祭が開催され、文芸部も無事、2冊の文芸誌(五行歌集『和み』と小説作品集『珊瑚』)を発刊することができました。昨年度は文化祭が中止となったので、2年ぶりの文芸誌発刊となります。
部員それぞれが頭を悩ませ、締切を過ぎて(!)まで苦闘しただけあって、展示・掲載できた作品は選りすぐりのものになりました。今年は学外の方々をお招きすることは叶いませんでしたが、それでも多くの在校生や先生方、保護者の方々に作品を見ていただくことができました。また、昨年度の文化祭がなくなり、最後の文芸誌発刊ができなかった去年の先輩方の作品をお披露目できたことも、嬉しかったことのひとつです。
こうした機会を与えていただけたことに、部員一同、心から感謝します。
◇◆ 2022年03月31日 ◇◆
昨年末から今年2月にかけては、久しぶりの読書会に取り組みました。課題図書は部員推薦の恩田陸『蜜蜂と遠雷』。ピアノコンクールを舞台にしたこの小説の中で、主要なピアニストが何を象徴した存在なのかを議論したり、演奏曲の解釈やモチーフを検討したりしました。部員も顧問の先生も、それぞれの文庫本に付箋をいっぱい貼り付けて、細かい記述や表現に注目しながら充実した議論ができました。
また、3月には3年生の先輩方が卒業されました。コロナ禍の中、卒業式でのお見送りは叶いませんでしたが、卒業式の前に記念品をお渡しする機会を作り、これまでの活躍に感謝をお伝えすることができました。先輩方の新生活が充実したものとなることを、部員一同、心からお祈りしています。
◇◆ 2022年06月25日 ◇◆
2022年度は高校一年生が二人入部してくれました。心機一転、新たな体制で日々の活動に取り組んでいます。
4月からの読書会では、カフカの『変身』を課題図書としました。とても難しく考えさせられる内容に悪戦苦闘しながら、物語の描写や展開の意味について議論し合っています。
また、読書会と並行して、五行歌等の創作活動と品評会も行っています。九月の文化祭で良い作品を一つでも多く読んでいただけるように、部員それぞれがんばって創作活動に勤しんでいます。
◇◆ 2023年06月15日 ◇◆
2023年度は高校二年生六人でのスタートとなりました。上級生や下級生がいないのは少し残念ですが、気さくに話せる同学年の仲間同士で、楽しく活動しています。
4月からの読書会では『コンビニ人間』を課題図書としました。物語の展開や登場人物の描写を追いながら、そこで描かれていたことが何なのかを皆で議論し合って考えました。
6月からは、五行歌等の創作活動と品評会を中心に活動しています。教育実習に来られた文芸部OBの先生にも参加していただいて、アドバイスをいただいたりしました。文化祭に向けて、良い作品を仕上げられるようにがんばっています。
金沢大学、大阪大学、京都教育大学、兵庫県立大学、立命館大学、同志社大学など